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iki-息

卒業制作のテーマを「やすらぎ」と決め、仕事の合間にいと息つける空間を作り出すことを目標とした。
そして人間のためのカプセル、人ひとりが窮屈に感じないコンパクトな空間をどうやって作り出すか探ってみた。

一日中ほとんどの時間を椅子に座って過ごす状況の中、短時間でも横になるのが良いのではないか。外の世界と一度切り離れてみる必要があるのではないか。

人間にとって最低限必要な空間と、ゆりかご機能の構造を設定し、一つの形が出来上がった。

矢のように過ぎる時間の中で、少し立ち止まって自分のペースを取り戻し、新たな気分でスタートをきれる場所の提案であり、形とはどんな意味があるのだろうか、どんな過程を経て出来上がっていくのだろうか、その答えを探しだそうと試みた実験の結果である。